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三重県 四辻遺跡発掘調査現地説明会 → 終了

 三重県埋蔵文化財センターでは、東海環状自動車道建設事業に伴い、平成27年度から、いなべ市北勢町向平(むこひら)にある四辻遺跡(よつつじいせき)の発掘調査を行っています。今年度の調査は第4次調査となります。今回の調査では縄文時代早期(8,000から10,000年前)の竪穴建物2棟を確認しました。
 また、これまでの調査でもみつかっている江戸時代の土地開発に伴う溝も2か所確認しました。
 この成果を広くみなさまに知っていただくために、下記のとおり現地説明会を開催いたします。


1 日時 令和元年7月6日(土曜)午前10時から午前11時まで

2 場所 四辻遺跡発掘調査現場(いなべ市北勢町向平)
  ※自家用車の場合
   国道306号「瀬木」交差点を北進し、県道157号(川原北勢インター線)を直進、県道607号
  (畑毛本郷線)へ右折し、2本目の交差点を左折すると発掘調査現場です。(当日は黄色ののぼり旗を
   目印にしてください。)
  ※公共交通機関の場合
   三岐鉄道北勢線阿下喜駅より北西へ向かい、阿下喜交差点を北進。県道25号(南濃北勢線)を直進
   して向平橋を西へ渡る。徒歩約1時間(約4km)。

3 説明者 三重県埋蔵文化財センター職員

4 参加方法 どなたでも参加できます。直接会場にお越しください(事前申込不要)。

5 調査の概要
   四辻遺跡は、いなべ市北勢町向平に所在します。
   今回の調査で、縄文時代早期(約8,000から10,000年前)の竪穴建物が2棟みつかりました。いな
  べ市内でこの時期の竪穴建物がみつかるのは、これが初めてです。竪穴建物はどちらも長さ約5m、幅
  約3mの楕円形です。
   また竪穴建物などから、縄文土器が出土しました。縄文土器は、県内の縄文時代早期の遺跡でよく
  みられる押型文(おしがたもん)土器で、斜めの格子目状のものや楕円形・細長い楕円形などの文様が
  施されています。
   その他、これまでの調査でも確認されている江戸時代後期(約200年前)の土地開発に伴う溝の
  一部が2か所でみつかりました。これらの溝から遺物は出土しませんでしたが、溝の方向や位置関係
  から、この時期の溝であると判断しました。
   今回の現地説明会では、みつかった遺構・遺物を現地で直にご覧いただくことができます。
  ぜひこの機会にお越しいただければと思います。

6 その他
(1)小雨決行。ただし、激しい降雨の場合は中止します。
    なお、当日の午前9時00分時点でいなべ市暴風警報・大雨特別警報・暴風特別警報が発表
   されている場合も中止します。
(2)連絡先
   三重県埋蔵文化財センター 調査研究4課 松永達也
   三重県埋蔵文化財センターいなべ整理所 0594-72-8955
   公用携帯(当日)080-3677-5931

三重県HP ↓

三重県|縄文時代早期の竪穴建物を発見! 四辻遺跡(いなべ市北勢町)で発掘調査現地説明会を開催します